手染め糸、お披露目。



わたしが染めた糸です。
上が茜、
右下がオリーブ、
左下が空色、です。
すべて今思いついた仮の名前ですが。

手染めは奥が深いです。
糸の状態、水温、気温、煮立てる時間、様々な要素がほんの少し違っただけで違う色になります。
というより、手染めである限り全く同じ色なんて二度と出ないのかもしれない。
でもそれが手染めの魅力でもあるのです。

わたしは植物では染めません。
酸性染料という動物性の素材を染めるための化学染料を使います。
”染め”という行為はそれ自体がすでに反自然的です。
だけど、それによって得られた色は美しい。
くらくらするほどに美しいのです。

人は排水します。
お風呂でシャンプーを、台所で洗剤を、または酢豚の残り汁を。

わたしが使う染料は無毒で環境にやさしいものです。
染料はすべて糸に吸収されるので廃液は無色透明になります。
ほんの少しのクエン酸を使用しますが、これは掃除に使うクエン酸の濃度と何ら変わらない程度のものです。そう、酢豚の残り汁と変わらない程度の。

媒染という行程に金属を使う植物染めも、完全にエコロジーとは言いがたい。
前述した通り”染め”という行為そのものが反自然的なのですから。

だけど人は色彩を求めます。
限りなく美しい色を。

素材も、出来うる限り環境にやさしいものを探しました。

毛糸はオーストラリアの大地でのびのびと育ったメリノ種のひつじです。
メリノ100%なのでふんわりと柔らかく弾力もあります。

今はまだ色数は少ないですが、近いうちに販売する予定ですのでどうぞお楽しみに。

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